2014年3月21日金曜日

銀行口座とリフティングチャージ

KDPなどで必ずでてくる受け取り銀行の話題。一応いくつかメモを残しておきます。

ソニー銀行

  • 海外からドル送金された場合はドル建て口座に入り、基本的に手数料は0と謳っている。これはその通りで、自分の好きなタイミングでソニー銀行口座上で円に為替換金すれば良い。※ただし最終的には他でいろいろ手数料がかる。
  • 正確には「ソニー銀行では」 手数料(リフティングチャージ)は取らない。
    しかし海外からの送金は一旦UFJ銀行等を経由するためにそこでリフティングチャージが発生(2000円前後)。これについては送金額から引かれる点に注意。つまり経由銀行で手数料が発生。これが発生しない時というのは送金元がリフティングチャージを肩代わりするという手続きをした上で送金した場合等に限られる。※宅配なら発送元払い的な考え方
  • 結論として、HPの記載及び電話のお姉さんの丁寧な説明を総合すると、先方が肩代わりしない限り2000円前後のリフティングチャージは免れない。よって手数料はかかると考えるのが自然です。

三井住友銀行

  • 普通の円口座でドル送金も自動換金するとのこと。ドル建て口座(外貨口座)開設は必要なし。
  • むしろ外貨口座を開設した場合、そこにドル送金するとさらに余計な手数料が発生する。
    本来これは為替レートで利益を出すような運用を目的とした口座なので。
  • リフティングチャージについてはソニー銀行同様に発生。

新生銀行

  • でました真打。リフティングチャージ0円。サポートのお姉さんに何度も確認。リフティングチャージ発生は今のところ聞いたことはないとのこと。「今のところは」です。将来変更の予定があると言うわけではないようですが、先のことはわかりません。そういう意味合いでしょうか。
  • 口座開設に時間がかる
    ネットから申請でもおおむね3~4週間覚悟したほうがいいです。
  • サポート電話が驚きの24時間体制
    午前3時に実際に問い合わせて確認。応対も非常に丁寧です。

リフティングチャージについて

例えば国内銀行でも異なる銀行間で送金すると手数料が余分にかかったりします。
つまり違う銀行に送る(ないしは経由する)と手数料は発生するという性質があるわけです。

国外送金については、各銀行がその時代、時期においてその国で最も信頼できると判断した銀行宛に「まずは一旦」送金するとのこと。これは顧客は指定できません、少なくともつぶれそうな銀行を使わないように判断して決定してるとのこと。情勢の不安定な国等はかなり注意らしい。
※定期的に再評価して変更してるとのこと。

つまり顧客がUSAの銀行Aから日本の銀行Bに送金手続きをしたとしても、USAの銀行Aが決めている日本の窓口銀行が銀行Cだった場合は、有無を言わさず一旦C銀行に送金されます。
その後顧客指定の銀行Bに再送金される為、ここでリフティングチャージが発生するしくみです。

USAの銀行から「窓口に選ばれない」銀行は、大手の銀行を一旦通す=リフティングチャージ発生しか、海外送金を通す手段がないということです。
※余談:国内のネット銀行のほとんどがSwiiftコードを持たない為、そもそも海外から送金不能。

なぜ新生銀行はリフティングチャージ0円なのか?

これすっごく気になります。

この件についてはちょっとお門違いと思いつつもソニー銀行、三井住友のおねいさんにもそれとなく聞いてみました。

一般常識的にいくと国内銀行において、海外からのドル送金でリフティングチャージが0円というのはまず聞いたことがないとの見解。基本的に発生するものであるということ。
※だいたい経由はUFJ等大手銀行らしい。

単純に新生銀行が肩代わりしているのか、何か別なサービス利益との相殺で値引いているのかも?云々な話がでました。

たしかに新生銀行の為替換金手数料(50銭m/USD)はソニー銀行(8~12銭/USD)等に比べると若干高いんですよ。この辺に秘密があるのかもしれません。

※つまり高額を換金した際にその為替手数料%で他社のリフティングチャージ額(2000円前後)を超えるような場合は新生銀行は不利ってことです。

仮に、新生銀行が50銭/USD, ソニー銀行8銭/USD+リフティングチャージ2000円とした場合、

一回の送金額が5263USD(約52万円)以上を換金するとソニー銀行の方が安いことになる計算(あってる?

リフティングチャージは送金1回に発生するものなので小額送金は新生銀行有利。まとまった高額ならソニー銀行の方がお得な感じ。
さらに新生銀行は時間限定で為替手数料無料などのサービスも行っているので、小額なら新生銀行が良いかもしれません。


さらに私的な推測も含まれますが、どうやら新生銀行は海外各社銀行との提携に強いようです。海外ATMでカードが普通に使えるとのこと。

新生銀行がUSA内の銀行と提携が強いのなら、USA国内で振り込むようなイメージ=手数料無料で日本国内の新生銀行支店に送金するという感じもありえる?と、考えると納得できそうな?


強引にネットで例えると自社で海底ケーブルのUSA側、日本側を提携して押さえてるので安くできるみたいな感じかもしれません。

ここまで調べてもキモチ的に若干不安がないわけではないのですが、実質リフティングチャージ0円という例外なところは新生銀行一択しかない結論に。小額で送金されるような場合はとてもリフティングチャージなんか払ってられないので。


おまけ

何も考えないでアマゾンでアプリの売り上げを国内で受け取ろうとするとどうなるか?。
ここでは話を簡単にする為、1ドル=100円とします。
100円のアプリが100個売れたと仮定します。

  • アプリの総売り上げ額は100円x100個=10000円からアマゾンの取り分3割が引かれます。開発者の取り分は7割なので7000円が計上されます。
  • 売り上げの30%をUSAの源泉徴収でアマゾンで天引きされます。アメリカ国民でない限り年末調整はできないので返ってきません。3割が消えます。残金4900円。
  • リフティングチャージで 2000円とられます。残金2900円。
  • ドル~円為替手数料で0.1%かかったとします。ここでは簡単に1ドル100円とみなします。
    2900円=29USD。2900*0.001 = 2.9円。残金2897.1円。
  • これにさらに日本の所得税がかかります。※年間総所得が2897.1円ならかかりませんがw
すごい激減です。1万円売り上げても手元には2897.1円しかきません。
EIN、リフティングチャージ対策をするとこれが、6993円になります。倍以上の差ですね。

特に30%のUSA源泉徴収が大きいのでこれの回避にEIN必須ということです。
リフティングチャージも結構大きくこれの回避に銀行選びが関わります。
為替手数料は小額なら高くても0.5%くらいなのでさほど痛くないですが、売り上げが50万規模を超えてくると見直した方が良いと思われます(ソニー銀行あたりが意外と安い。
日本の所得税は青色申告 複式簿記でかなり節税できます(簿記3級程度の能力要。免許は不要
(弥生会計等管理ソフトも高いので、それなりに売り上げがでないとやる意味もないですが

一応これらを全てクリアすべく調査、計画進行中でございます|-`)
あ、儲かるかは別ですよ。多分月の売り上げは当面500円もいかないのではないかと予想してますけど、何事も勉強なので(´∀`)



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