2014年3月17日月曜日

Amazon App Stream

IRSからEINコードの返信がまだこないのでいろいろ停滞中なわけでモヤっとしている毎日です、こんにちは!

アマゾンがクラウド型のゲームプラットフォームを出しています。
つまりマルチプラットフォーム対応なクラウドサービスということです。

Amazon App Stream

登録&内容を見ているところですが、アマゾンのAWSサービスの一環として提供されます。
しくみとしてはCPU/GPUの高負荷処理はAWSのサーバ側で処理してしまい、その結果の「画面」をストリーミングとして配信することでゲームを成り立たせるというもの。
(以前某仮想空間向けに実装がありましたね、原理的にそれと同じしくみな感じ)

メリット:


制作側としてはUnityのように一度処理構築してしまえばマルチプラットフォームに対応=ゲーム配信が提供できるというもので各プラットフォーム毎の実装工数が軽減できます。

サーバ側用のSDKに準拠した実装を行うことと、一応クライアント側アプリも提供が必要らしい。
クライアントアプリは多分ストアに置く都合上各プラットフォーム毎に用意するのではないかと予想(未確認)。開発元/提供者特定の為に必要なものではないかと推察しています。(ゲームロジック的に必要というものではないと思われます)

また、完全クラウド提供になるので、不正コピー、リバースエンジニアリングは不可能になります。
この点はAndroidアプリ等では長らく問題視されている点なので朗報とも言えます。

デメリット:

AppStreamサービスは有料です。ストリーミング配信時間当たりで課金されます。
0.83USD/hourです。つまり概ね100円/1時間の配信課金です。

ただし現在はサービスイン期間ということか「限定プレビュー」というものに登録することが可能。文面から察すると一定数の登録者がこれに登録できるようです。
登録ができると1年間だけ条件付きで一部無料になります。毎月の配信時間が20時間までは無料とのこと。

デベロッパーは即参入?


個人/弱小デベロッパーの立場でみると、ビジネスモデルがいまいちピンとこないかもしれません。
デベロッパー側の収益として「どこで」売り上げをだすかのしくみについてはアマゾンは明示提案していません。
アマゾンが前面に押し出してきているのはあくまで「クラウド化」することの技術的メリットのみです。

従来のAWSサービス同様という意味では収益化の手法は開発側に委ねられているので当然といえば当然です。
アプリストアで各クライアント向けの配信を受ける為(?)のアプリを販売することで収益とするのか、又はゲーム内課金等を併用して収益化するのか?アドか?ビジネスモデルを考える必要があります。


現状の個人規模のAndroid/IOS/Winアプリ開発者がおいそれと手を出せるものではない感じがします。個人/弱小デベロッパーは即時参入はきついかもしれません。
(将来的にはどうなるかわからないのでちょっと期待ですが)


既存のアプリストアのように、売り上げの%で徴収されるしくみだと多くの開発者が登録でそうに見えますが、配信時間による課金となる為難しそうな気がします。

既にビッグタイトルを保持している=収益を見込める大手メーカーの参入&移行なら投資しやすいとは思いますが。

完全クラウド化によるクラッキング回避についてはアドバンテージなので、もう少しお手軽に利用できるようにならないかとちょっと期待です。


これ、Googleとかで基本無料&売り上げ後=配信時に何かうまい回収方法でやってくれないかな~と思っちゃいます。Android OS限定でもいいので月定額契約とかで。
つまりこれ、ゲームの月定額オンデマンド化がついに始まる可能性がでてきたということでしょうかね。


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